ご存じの方も多いと思いますが、全日本空手道連盟(全空連)は、[IOC](国際オリンピック委員会)の討議により、[空手(※全空連ルール)]が東京2020オリンピックの追加競技として決定しました。
※全空連ルールは、寸止めを採用したポイント制の空手のことです。
東京都江東区辰巳にある日本空手道会館には、前日より報道関係が集まっていた。
発表された8月3日午前4時47分(日本時間)には、全空連の笹川会長、関係者らが多いに喜んだとゆうことです。
それにたいしての、極真空手側の反応としましては、松井派である極真会館さんは、全空連と提携するような形になり、極真会館からも全空連ルールの練習を取り入れ、全空連の大会にも参加できるように、とゆう流れになったようです。
対して、緑派であるところの新極真会側としては、「空手は一つ、ルールは2つ」とゆう言葉を合言葉にし、レスリングにフリースタイルとグレコローマンスタイルの2つがあるように、空手もそのようにしよう、との取り組みで、103万人の著名を集めたそうなんですが、現在はオリンピックに出場できるのは、全空連ルールのみのようです。
※全空連(全日本空手道連盟)に加盟する、加盟道場に参加している。
わたくし個人としましては、基本的には僕は全空連の者なんですが、極真の経験もありますので、極真の大変さもわかっております。
極真の大会には出るだけでも大変なことです。
もちろん全空連の大会は大変ではない、とゆうことではないですが。
実際にダメージ制のルールで至近距離で殴り合い、蹴りあう、とゆうのは実際に自分が極真のルール内でやらされてみるとわかりますが、非常に大変なことです。
そんな大変な極真空手をオリンピック競技として認めないのは、どうゆうことなのか?
とゆう意見も当然のことかもしれません。
毎日体中にアザをこしらえ、拳はすりきれて血が出て、毎日どこかかしこかケガをしているような、そんな大変な毎日をくぐりぬけて、大会で活躍するわけです。
まあ、そんなこと言うなら、キックボクシングとかボクシングとか総合格闘技はどうなんや?
とゆう話にもなりかねないですが、元をただせば、同じ空手なわけです、極真空手の大山倍達とゆう方も、若いころには、全空連の元になった日本空手協会を作った船越義珍先生に空手を習ったりもされていたそうですし、その船越義珍先生も、沖縄の先生に教えてもらったわけで、沖縄発祥の武術である、とゆうところは同じことなわけです。
極真空手といいますと、殴ったり蹴ったりばかりで、組手やサンドバックやミット蹴りばかりやっているんじゃないか?
と思われがちだと思いますが、自分の稽古させて頂いた極真の道場のほうでは、そんなことはなく、しっかりとみっちりとその場基本稽古をやり、移動基本稽古をやり、型もしっかりとやってから組手に入る、とゆう僕からすると、組手の体系が異なるだけで、本質的には、やっていることは、全空連も極真も、同じなんだな、とゆうことでした。
組手で、体を叩くのか?叩かないのか?それだけなのですが、実際にやるとなると、まったく違う技術が必要になってきます。
まず極真は体を叩かれるわけですから、筋肉の鎧が必要です。
実際の鎧を着て大会に出場はできませんが、筋肉の鎧はつけほうだいです!
なので、筋トレやウェイトトレーニングはやったほうが、良いと僕は思っています。
そんな私も、一時期全空連から離れていたころは、極真のために、何年間も筋トレをやりました。その後10数年ぶりに全空連に戻ると、筋肉の鎧や大きくなった体は、重たい重りになってしまいました。
なぜなら、全空連では、なによりも1にスピード、2にも3にもスピードだからです。
筋肉をつけすぎ、スピード練習や技術練習を減らしたり、やらなかったりすると、ただの重りになってしまいます。
ようするに、全空連は[ナイフ]なんだと思います。
ナイフで人を殺すのには、筋力はほとんど必要ないです。
必要なのは技術とスピードとゆうことになります。
ナイフで人を殺すのに、一生懸命筋トレをしても、あまり意味はないでしょう。
反面、極真空手は[斧・大剣]のような、両手でないと持てないような、そんな威力のある武器を振り回しあう、そんなわけですから、どうしても筋力は必要です。
そんなでかい武器で叩かれるわけですから、分厚い筋肉の鎧もほしいですね。
極真ルールでは、いくら蹴られても、叩かれても、ダメージ制なわけですから、痛くなければ、負けないし、相手には1ポイント(有効など)にもならないわけです。
反面、全空連のほうは、「えっ?今のそれ別に痛くないけどっ」とゆうような技でどんどんポイントを取られて、簡単に負けてしまったりします。
もちろん、全空連の技が弱いわけではありません。むしろ、踏み込みに併せた攻撃は、スピードもあり、非常に強いですので、顔面にもろに食らったりすると、大変なことになります。
衝撃力、とゆうものは、質量×スピード、ですので、それなりに体重のある全空連の選手の攻撃力は、かなりのものです。
一般的に、全空連のほうが弱そうなイメージがあるのは、選手があまり筋肉でゴツイような人がいなく、むしろスマートで身軽なほうがどうしても勝ってしまう、先ほど書いたような、ナイフによる攻撃のようなルールのためです。
どうしても、極真はデカイ人が多くなり、全空連はスマートな人が多い。
そのようになってしまいます。
それによって、極真の人のほうが強そうだよな、とゆうイメージが定着しているのだと思います。もちろん、空手バカ一代などを拝見された世代の方々は、それ以前のお話だと思いますが。
さきほどのように、衝撃力は、質量(体重)×速さ(スピード)なわけですので、同じ体重の場合、むしろ全空連の選手のほうがやはり、スピードとゆう点において、一つ上だと思いますので、衝撃力、攻撃力、とゆう点においては、むしろ全空連ではないかと思います。つまり、顔に当てたりすると、非常に大変である、とゆうことです。もちろん極真空手も同様に大変ですので、顔面を叩くことは、禁止なわけですが。
ただ、実際に攻撃をくらう場合、やはりフルコン空手の選手のほうが、防御力や耐える力や根性、痛みに慣れている、痛いとゆうことに慣れている、とゆう点で、フルコン空手が有利でしょう。
つまるところ、実際に路上でのケンカなどの際には、どちらが強いのか?
となった場合、ぶっちゃけ、距離や体格が大きいと思います。
ある程度、足場の良い場所で、まだお互いに距離があれば、全空連の人はスピードを生かした動きをすることができますが、胸倉をつかんだような、ケンカでよくみられるような接近距離の場合、全空連の選手は身軽なフットワークは有効ではなくなり、どちらが先に顔面や急所に、一撃を叩きこむのか?
とゆう争いにはなるかと思います。
接近距離だとフルコン空手が有利で、遠距離だと、全空連が有利、とゆうことではないかな、と思いますが。もちろん実際に人を叩くことに慣れていない、全空連の選手のほうが、思いっきり顔を打ち抜くことを、ためらいやすいのではないか、とは思います。
すっかり、オリンピックの話とかけはなれてしまいましたが、このあたりで、全空連とフルコン空手のオリンピックのお話を終了いたします。
ありがとうございましたm(_ _)m